化粧ポーチの切り抜きが私を救ってくれたーー岡野あつこさんの言葉と私の28年

「一人で孤独に逝って欲しかった」ーー元夫の最期と、揺れる私の気持ち


元夫が亡くなって、9日が経ちました。

悲しいという気持ちは、正直なところ皆無です。


それよりも、はらわたが煮えていることがあります。

元夫は最期も、自分で救急車を呼びました。

そして運ばれた時、子供たちは誰一人として駆けつけませんでした。

「どうせまたいつものこと」

そう呆れていたのです。


でも、病院から連絡があれば、誰かが行かなければなりません。

息子は自分の代わりに、息子のお嫁さんに頼みました。


私の中にある元夫の記憶は、怒号と暴力しかありません。

そんな人間が、息子のお嫁さんに看取られて逝ったのです。


搬送された時は、元気に話をしていたと聞きました。

途中で意識がなくなり、自発呼吸ができなくなったそうです。

子供には看取られなかったけれど、誰かに手を握られて最期を迎えられた。

それを聞いて、悔しい気持ちが湧きました。

一人で、孤独に逝ってほしかったのです。


好き勝手に生きて、まともに働かず、私以外の女性にも危害を加えた人間に、そんな穏やかな最期があっていいのか。

そのモヤモヤは、今も消えていません。


それと同時に、子供たちの代わりを務めてくださった息子のお嫁さんには、ありがたい気持ちでいっぱいです。

これは、DVを許した気持ちでは決してありません。

あくまでも、子供たちの代わりに寄り添ってくださったことへの感謝です。


加害者が亡くなった時、悲しめない自分に戸惑う方もいるかもしれません。

でも、それでいいのです。

悲しくない自分を、責めないでください。

複雑な気持ちを抱えたまま前を向くことも、立派な生き方です。

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