明けない夜はない〜DVから逃げたい方へ〜

「この嫁を祓え!」ーー神社まで連れて行かれた日

義母は、ものを大事にすることができない人でした。

ゴミ箱の中にお金を隠して、そのまま捨ててしまったと喚いたこともありました。お金は財布か金庫か銀行に入れるものでしょう、と心の中で突っ込みましたが、言っても通じないので黙っていました。

指輪もきっと、ゴミ箱の中に入れて捨ててしまったのだと今でも思います。

そして次に、義母は突拍子もないことを言い始めました。

義父に愛人ができたのは、私のせいだというのです。

「〇〇神社へお祓いに行く」

夫は何も反応せず、毎日パチンコに行く足で車を出しました。

神社へ行くには余りにも無作法な私服のまま、連れて行かれました。

境内でお守りやお札を販売していた巫女さんを捕まえ、義母は言いました。
「宮司を呼んできな!この嫁を祓ってもらう!」

驚いた宮司が義母の言い分を聞きました。
「この嫁が来てから、主人に愛人ができました」

宮司が聞き返しました。
「ご主人と愛人の関係はいつからですか?」

義母が答えます。
「この嫁が産まれるはるか前から」

宮司は静かに言いました。
「お嫁さんは全く関係ありませんよ」

すると義母はこう叫びました。
「この嫁がうちに来ることは産まれる前から決まってんだよ!神様が決めたんだからこの嫁を祓え!」

宮司と義母のやり取りはしばらく続きました。最終的に宮司は、仕方なく私を祓いました。

私は黙って、その場に立っていました。


【読者の方へ】

理不尽な言いがかりは、あなたのせいではありません。

どんな場所に連れて行かれても、あなたは悪くない。その場に立ち続けたあなたは、十分すぎるほど強かったのです。

📞 #8778
各都道府県の女性支援センターへつながります。

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