「いつから来れますか?」ーー保護施設を出て、初めての就職面接に挑んだ日

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保護施設からどうやって仕事を探すのか。気になる方も多いと思うので、今日はそのことを綴りたいと思います。

私が居た保護施設には、掲示板に求人募集が貼ってありました。事務職、流れ作業、箱詰めの仕事など。施設の方がおっしゃっていたように、「ここで、これから先のことを考える」のです。だからこそ、施設の近くで働ける環境や、それぞれの事情を考慮した求人が集められていました。

私はまず、携帯電話で求人を探しました。施設にいるあいだに携帯電話を買うことができたので、それができたのです。探したのは、美容師の求人でした。けれど、どこも「30代まで」とあり、愕然としました。それでも探すしかありません。貯金は、日に日に底を突いていくのです。

「やっぱり40代後半は厳しいなぁ。」

そう嘆きながらも、「これから自分だけの生活をしていくんだ!」そう思い直し、片っ端から求人を眺めていました。

その前に、ハサミがない。そのことに気づき、次女に連絡を入れ、仕事を探していることを伝えました。次女は、ハサミと肌着、持ち出せる範囲の衣類を届けてくれると言ってくれました。もし、ハサミがなければ、別の仕事を探そう。そう思い、以前無理やり取らされた民間の整体の資格を活かせる仕事を探し、面接に挑むことにしました。マッサージ専門店でした。

この仕事も、携帯電話から求人を探しました。面接は、借りた部屋の近くの喫茶店でした。ユニクロで買った白いシャツに黒のパンツ。真夏だったこともあり、上着は着ていませんでした。なぜか、上着の存在を忘れていたのです。

21歳で結婚し、夫と店をしていた私にとって、これが何十年ぶりの面接、いやもう、初めての面接経験でした。口から心臓が出そうなくらい、バクバクしていました。

約束の喫茶店には、30代後半くらいの男性が先に待っていました。その前に、履歴書の書き方が分からず、何時間もかけて書いたのを覚えています。ほぼ空欄でした。職歴といっても、夫と店をする前に、3店舗で働いたくらいのものです。そして困ったのは、手元に美容師の免許証も、整体師の免許証もなかったことでした。

悲嘆に暮れながらも、面接の日はやってきました。ほぼ空欄の履歴書を持って、挨拶をしました。接客業をしてきたことで、会話だけは何とかできました。

「いつから来れますか?」

そう聞かれ、「いつでも」と答えました。そのまま、面接の方と一緒に現場のマッサージ店へと向かいました。都会のビルの一室。お客さんとして行くのなら、リラックスできるお店でした。けれど、スタッフさんの疲れたお顔を見て、「これは自分には無理かもしれない」と感じ取りました。

これが、私にとって初めての面接でした。

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