ケモノ母と魑魅魍魎ケモノ夫のDV記録

📄 第20話:ICUの緊迫、そして裏切りの真実

ピピッ、ピピッ、と無機質な機械音だけが虚しく響くICU(集中治療室)。
そこは、生と死の境界線にある独特の重苦しい空気が漂う場所でした。

その張り詰めた空間の中で、一箇所だけ、温かい陽だまりのような光景が目に飛び込んできました。

ベッドに横たわる男性の傍らに、一人の女性がそっと寄り添っていました。
女性は優しい手つきで、旦那さんと思しき男性の肩や腕を、何度も何度も祈るように摩(さす)っていました。

「お父さん、早く元気になってね……」

漏れ聞こえてくるのは、心から夫を心配する切ない声。
そのあまりにも仲睦まじい夫婦の姿に、私は胸を打たれ羨ましい、私の中では絶対に無い事で、思わず心の中で(本当に仲がいいんやなあ……)と、温かい気持ちで微笑みかけていた。

ーーしかし、その感動は一瞬で打ち砕かれることになりました。

何気なく、そのベッドの枕元にあるネームプレートに目をやった。
そこに書かれていた名前に、私の心臓がドクンと大きく跳ね上がる。

『魑魅魍魎ケモノ父』

……え?この人が愛人?

文字を二度見、三度見する。間違いなく、あのケモノ父の名前だ。
ということは、今あんなに健気に寄り添っているあの女性は……あ・い・じ・ん

(えっっっ!もしかして、この人が愛人!??)

心の中で激しい叫びが響き渡った。ほんまにこの人が愛人?
動揺のあまり、頭がクラクラする。
ドラマに出てくるような、妖艶で美しい悪女としての愛人を想像していた私は、目の前の現実の姿に激しい衝撃を受けまっした。

そこにいたのは、美しい愛人とは程遠い、背の低い小太りの、どこにでもいる「ただのおばちゃん」だったのです。

あまりのギャップと予想だにしない展開に、私は完全にフリーズし、その光景を食い入るように見つめていた。その時だった。

「ーー居たよ」

地を這うような、低く鋭い声がICUの静寂を切り裂いた。
背後から現れたケモノ母が、夫のベッドに寄り添うそのおばちゃんに気づき、獲物を見つけた猛獣のような声を上げたのだ。

空気が一瞬で凍りついた。

その言葉が終わるか終わらないかの瞬間、愛人のおばちゃんは顔を恐怖に歪め、ケモノ母と視線を合わせることすら拒むように、そそくさとその場から逃げ出した。

残されたのは、怒りで血管を浮き上がらせるケモノ母と、あまりの修羅場に息を呑む私。
静かなICUが一瞬にして、ドロドロとした愛憎の戦場へと変貌した瞬間でした。

ケモノ父の腕をつねるケモノ母

何を言いって居たのかは記憶には無いのですが、ベッドに横たわるケモノ父の手術して間もない頭部にケモノ母は動く人形を座らせた。えええっ?と思うが、平然とするケモノ母は当然だが、まだ訳の分からない乳幼児、それ以前におかしい環境で育った動く人形。ICUにまで動く人形を連れて来る異常な思考の姑。

ぺちっ!と術後の頭部を叩いた。「そんなことしたら、あかんやん」思わず言葉にした私に

「出てけ」とケモノ母に怒鳴られた。ケモノ母はケモノ父の腕をつねり始めたのでした。

野球のグローブより太い指で「コイツは、コイツは」と唸りながら先ほど愛人に摩ってもらっていた

腕をつねりまくるケモノ母に、術後の頭部を叩く動く人形、もうどうしたらいいのか分からなかった。

「あんたは早く出てけよ!」唸り声に私は病室を出ました。なんと表現したら良いかわからない心の

痛みがありました。病室を出た時に長兄とすれ違いました。声を掛けてくれましたが、私はそのまま

実家に帰りました。。もういい、もう限界や。

#8778 各都道府県の女性支援センターへつながります

間違えていても良いのです。話をして下さい。ご自身の気持ちを話してください。

一人で悩まないで下さい。穏やかな人生を取り戻してください。

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