「石を入れるのはオカンのため」ーーこの一家は小説より奇なりだった

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長兄に注意された義母は、まったく意に介しませんでした。

「うるさいんだよ!」

人としての感覚が、そこにはありませんでした。

呆れた長兄が、次にこんなことを言い始めました。

「オカン、親父と籍を入れてくれ」

えええぇぇぇ〜!

夫婦じゃなかったの?

では、愛人も愛人ではなく……?

頭の中が混乱しました。


長兄が説明しました。

籍を入れるのは、義母のためだと。

先に亡くなった愛人には息子がいる。
義父が倒れたとわかれば、何か動きがあるかもしれない。
だから正式に籍を入れておく必要がある、と。

小説より奇なり。

それどころではありませんでした。

この一家は、一体何なのだ。

私の頭の中は、まったく整理がつきませんでした。


渋る義母を、長兄が市役所へ連れて行きました。

そして晴れて?入籍となりました。


ここで、ふと思いました。

では、なぜ義母は義父の腕にあざをつけるほどつねったのか。

本妻でもなかったのに。

不思議でなりませんでした。


普通の感覚では理解できない人間関係の中で、
私はずっと生きていました。

「うちだけがおかしい」と感じている方へ。

その感覚は、正しいです。
おかしいのは、あなたではありません。

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各都道府県の女性支援センターにつながります。

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