「日焼けしていない」ーー病院に現れた夫と、あの笑みを浮かべる嫁。
公衆電話からやっと夫と連絡が取れました。
夫が病院に着いた頃、次兄夫婦も到着しました。
病院の待合スペースに、私たちは集まっていました。
夫は狼狽えていました。
落ち着きがありませんでした。
「何でや!何があったんや!」
喚く夫に、ひまわり義姉が静かに尋ねました。
「どこで何をしていたの?」
さすがだ。
心の中で、私は拍手しました。
「ゴルフや」と夫は言いました。
「ゴルフ?どこまで行ってたの?日焼けしていないけど」
兄たちの前だったからか、夫は普段より怒鳴り声を抑えていました。
長兄が、義父の病状を話し始めました。
左半身が麻痺であること。
この先は介護が必要であること。
話せるようにはなるかもしれないが、まだはっきりとは言えないこと。
重い空気の中、ひまわり義姉が次兄の嫁に向かって言いました。
「私は見ないから。あなたは気に入られているから、見てください」
その言葉を聞いた次兄の嫁は、またあの笑みを浮かべていました。
薄ら笑いです。
私が義母にいじめられ、泣いていたあの時と、まったく同じ笑みでした。
「誰でもできます」
次兄の嫁はそう言いました。
こんな時に、笑う?
何がそんなに面白いのでしょうか?
結局、義父が回復した後に誰が介護をするか?
その相談が始まりました。
同じ痛みを見て笑う人間がいる一方で、
ひまわり義姉のように、
身を挺して声をあげてくれる人もいました。
どうかあなたの周りにも、
一人でいいので、信頼できる人を見つけてください。
一人では抱えきれない時は、こちらへ。
📞 #8778
各都道府県の女性支援センターにつながります。


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