化粧ポーチの切り抜きが私を救ってくれたーー岡野あつこさんの言葉と私の28年

「誰と連絡取りたいんや!」ーーガラケーで監視された日々と、従姉妹の一言


その頃はまだガラケーの時代でした。

私名義の携帯電話が欲しいと夫に言うと、こう怒鳴られました。

「誰と連絡を取りたいんや!男か!」

朝から晩までパチンコ三昧の夫が、私の動向を監視するために夫名義のガラケーを新たにひとつ買いました。

メールは全て監視されていました。


その頃、母方の従姉妹のお祖母様が亡くなり、お通夜に参列しました。

5つ上の従姉妹と久しぶりに会いました。

夫が外にタバコを吸いに席を外した短い時間に、従姉妹に打ち明けました。

「私の結婚生活はおかしいと思う?」

従姉妹の答えは一言でした。

「狂ってる」


すぐにアドレスを交換してメールのやり取りを始めたかった。

でも5つ上の従姉妹は賢い方でした。

夫がメールを監視していることを見抜いていたのです。

差し支えのない内容しかやり取りできない中で、従姉妹は工夫してくれました。

夫がパチンコに行っている時間帯に、自分の家に遊びに来られるよう誘ってくれたのです。


49日の法要には、私だけを呼びたいと従姉妹が試行錯誤してくれました。

しかし夫が怒鳴り散らしました。

「お前が一人で行って俺の悪口を言うつもりやろ!」

結局、私の代わりに中学生の息子が参列することになりました。

夫は私と共に49日に行きたがりましたが、毎日朝から晩までパチンコ三昧の人間など、従姉妹の家は迎えたくなかったのです。

お通夜の時点で、従姉妹は全てを見抜いていました。

私が監視されているということを。


今、パートナーにスマートフォンを毎日チェックされている方へ。

それは監視です。
あなたの自由を奪う行為です。

信頼できる人に、短い言葉でもいいので打ち明けてみてください。

従姉妹の「狂ってる」という一言が、私の心を救ってくれたように。

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