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長い年月をかけてやっとの思いでDV夫と離婚できても、それで平穏な日々が始まるとは限りません。今日は、離婚調停で決着したはずのお金を巡って、今度は息子から新たなDVを受けることになった日々について綴りたいと思います。
離婚調停には、弁護士の先生と共に挑みました。DVを認めようとしない夫に対し、調停員は裁判官を連れて部屋に入ってきました。裁判官は私にこう言いました。
「あなたは十分過ぎるほど苦労しました。あなたが夫に私は支払う理由はありません。」
普段、裁判官が調停員とともに当事者に直接話をすることなどないのだと、後になって調停員の方からお聞きました。「裁判官がこの部屋に来られるのは異例です」とのことでした。おそらく、「金を出せ、俺は被害者だ」とでも喚いて、どうにもならない状況になっていたのだと思います。会話にならない夫のもとへ、裁判官自ら足を運んでくださったのかどうかまでは聞いていませんが、裁判官が夫のいる調停の部屋に行ってお話をしてくださったのは事実です。
弁護士の先生と共に夫のいる部屋に行った途端、夫は裁判官を前にすっかり大人しくなったそうです。
「肩書きに弱い旦那さんですね。」
弁護士の先生のその言葉に、私はただうなずくしかありませんでした。
そうして、夫婦の財産について「あなたがお金を支払うことはありません」ときちんと取り決めがされたのです。長年の暴力に耐えながら一人で働き、朝から晩までパチンコに明け暮れる夫の姿を見続けてきた末に、ようやく手にした結論でした。
夫は、パチンコで負けると「お前の責任で負けた!」と怒号を上げ、殴る蹴るの暴力を振るいました。そんな中でも私は必死で仕事を続け、わずかながらも貯金をしてきました。
ところが、調停が終わってしばらく経ったある夜中、息子から電話がかかってきました。
「夫婦で築いた財産や!親父に払え!」
その声は、まるであの頃の夫を思い出させるような怒号でした。
「もう、調停で決まったことは覆せない」
何度もそう伝えましたが、息子は聞く耳を持ちませんでした。
「そんなん関係ない!払え!」
私は再び、息子からの怒号に怯えることになりました。
裁判官がわざわざ部屋に足を運んでくださったほどの経緯を、息子には話して聞かせています。それにもかかわらず「親父に金払え!」と言い続ける息子は、相当おかしいのです。
そして結局、毎月息子が決めた金額を、R銀行から送金することになったのです。体調を崩して仕事を休みたいと思う日があっても、支払いのために働き続けるしかありませんでした。
夫が怒号を上げ、暴れている姿を、息子はどんな思いで見ていたのでしょうか。幼い息子の目に、その光景はどんな風に映っていたのでしょうか。
人としての本来の常識を欠く人間に育ってしまっていたことに、私が気づいたのは、ごく最近のことです。
情けないです。
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