「根性で治せ!」ーー大晦日の急性盲腸、手術を拒否された夜
長女を産んだ年の大晦日のことです。
12月31日の昼過ぎ、激しい腹痛に襲われました。年末の美容室は恐ろしいほど忙しい日でした。
「たまたまいた夫に「お腹が痛い」と伝えると、こう言われました。
「根性で治せ」
経験したことのない痛みでした。ただの腹痛ではないと、自分でもわかっていました。
来店されていたお客さまが、痛みで体を丸める私を見て、すぐに近くの救急病院へ付き添ってくださいました。
結果は急性盲腸でした。すぐに手術が必要だという会話が聞こえてきましたが、痛みで意識が飛びそうになっていました。
お客さまが美容室へ戻り、夫に伝えました。しかし夫はこう怒鳴り返したそうです。
「嫁の癖にこの大晦日に何を抜かしてんのや!手術はさせん!」
せめて痛みだけでもと、医師と相談して痛み止めの注射を打ってもらい、私は美容室へ戻りました。
夕方、パーマを巻いていると、また激痛が襲ってきました。痛み止めが切れたのです。
「うううっ」と腹部を押さえて手を止めた私を、お客さまが心配してくださいました。事情を伝えると「何で仕事なんかしてんの!?」と声を上げてくださいました。
そしてお客さまが夫に手術を受けさせるよう言ってくださいましたが、夫は喚き続けました。
「大晦日にありえへん!正月どないするんや!嫁の癖に!」
結局、私は体を丸めながら自分で病院へ向かい、緊急手術となりました。
大晦日になると、今でもあの夜を思い出します。
「あの時逃げて、本当に良かったと思います。」
【読者の方へ】
命に関わる状況でも、助けてもらえなかった。
それはあなたのせいではありません。
パートナーに助けを求めても拒否されたなら、それはDVのひとつの形です。
あなたの命は、あなたが守っていいのです。
📞 #8778
各都道府県の女性支援センターへつながります。


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