「早く実家に電話してお金の持ってくるように言いなよ」ーー元旦の朝、術後に言われた言葉
目が覚めたのは、元旦の朝でした。
「良く眠れたなぁ」
それが、手術後に目が覚めた私の最初の感想でした。麻酔から目が覚めたのか、疲れが溜まって眠っていたのか、まだぼんやりした頭のままでした。
朝食の準備に追われる職員の方に紛れるように、義母が長女を連れてやってきました。
心の中でガックリしました。
「アンタ。早く実家に電話してお金持ってくるように言いなよ」
一瞬、何のことかわかりませんでした。麻酔が覚めきっていない頭で、ポカンとしていたと思います。
そのとき、食事を運びながら看護婦さんが言い放ってくださいました。
「まだ動けませんよ!」
義母は私の枕元にポンと長女を乗せました。長女は義母に懐いているので、義母が病室を出ようとした途端に泣き出しました。
6人部屋の患者さんたちの視線が義母に向けられましたが、義母は素知らぬ顔でした。
こんなところまで来て嫌がらせするんか、と疲れが押し寄せてきました。
看護婦さんに、まだ面会時間ではないこと、術後であることへの配慮を求めるよう注意を受けていましたが、義母は聞く耳を持たず、泣き喚く長女を連れて一旦帰宅しました。
そのとき初めて気づきました。
お金というのは、盲腸の手術費用のことだったのだと。
読者の方へ】
術後の枕元で、最初にかけられた言葉がお金の催促。
それがどれほど心を傷つけることか。
あなたが感じた疲れと悲しさは、当然のことです。
どうか自分を責めないでください。
📞 #8778
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