初めて裁判所に行ったのは、元夫の元から逃げ出して、まだ間もない頃でした。
DVから逃げて離婚を考えたとき、多くの人が最初に向き合うのが「調停」です。私も、弁護士の先生と一緒に、離婚の調停に臨みました。あの日のことを、今日は書いてみます。
穏やかな生活なら、来ることのなかった場所
穏やかな生活をしていたら、きっと一生来ることのなかった場所。それが、私にとっての裁判所でした。
建物に入った時から、とても緊張していました。何をされるのか、何を聞かれるのか、まったく想像がつかなかったからです。
個室で、調停委員さんと向き合った
調停が行われたのは、建物の中にたくさんある個室のうちの一つでした。
そこにいたのは、男性と女性、お二人の調停委員さんです。私は弁護士の先生と並んで、お二人と向き合って座りました。
殴られたあとの写真を見せた
私は、夫から受けた暴力の写真を持っていきました。警察で撮ってもらった、殴られたあとの写真。そして、保護された施設でも、朝になってから撮った写真です。
毎日毎日、朝から晩までパチンコ。仕事もしないで、負けたら殴る、蹴る。
その説明は、弁護士の先生が詳しく話してくださいました。
自分の口で、あの出来事をもう一度うまく話せる自信は、正直ありませんでした。家を出てすぐの頃だったからです。傷もまだ生々しく、頭の中も整理できていませんでした。
だから、先生が私の代わりに、順を追って話してくださったことが、とても心強かったです。
話をしっかり聞いてくださった
調停委員さんは、私たちの話をしっかりと聞いてくださいました。
緊張でいっぱいだった私にとって、「ちゃんと聞いてもらえている」と感じられたことは、大きな安心でした。
私の記憶では、調停の流れは次のようなものでした。
- 私の側の話を、調停委員さんが聞く
- 同じ調停委員さんが、元夫の話も聞く
- その内容を、裁判官に伝える
こうして、双方の話が少しずつ整理されていくのだと知りました。
あのとき、先生がいてくれてよかった
DVから逃げた直後は、体も心もボロボロです。そんな状態で、一人で裁判所に行くのは、とても不安なことだと思います。
私は、弁護士の先生がそばにいてくれたから、あの部屋に座っていられました。
もし今、DVで悩み、調停や離婚を考えている方がいたら、一人で抱え込まないでください。弁護士や、公的な相談窓口には、あなたの代わりに言葉にしてくれる人がいます。
(※調停の流れや必要な手続きは、状況によって異なります。具体的なことは、弁護士や相談窓口にご確認ください。)
明けない夜はない。
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